Persimmon柿生講座#4「おさえる」
もはや,サッカー講座になりつつあるP柿生講座。今回は優勝候補の一つに挙げられているメッシ率いるアルゼンチンとギリシャの一戦を採り上げます。
結果は2対0でアルゼンチンの勝利。スコアのみを見るとアルゼンチンの完勝のように思われますが,実はそうではありません。ギリシャは77分までアルゼンチンの破壊力抜群の攻撃陣を見事に抑えていました。その証拠に得点が入った時間帯は77分,89分といずれも試合の終盤です。
ここで気になることが一つ。「(相手攻撃陣)を抑える」は英語で何というでしょうか。その答えが,THE DAILY YOMIURI(6/23/10)の記事に載っていました。
Milito was well neutralized by Greece’s five-man defense,…
neutralizeの用法に注目してください。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)によると「(敵軍,毒など)の効力をなくす,…を無効[無力]にする」という意味になります。ここから,上記の英文は「アルゼンチンFWのミリト選手はギリシャの5人のDFに,上手く消された」という意味になります。これをサッカーで「DFに抑えられる」と言います。私は現役時代は「抑える側」でしたが,まさかneutralizeを使うとは夢にも思いませんでした。(ゼミ生persimmon柿生)