常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Persimmon柿生講座#3「攻撃の芽を摘む」

グループリーグを勝ち残るために大切なことは,ズバリ「負けないこと」です。当然ながら守備力がカギを握ることになります。サッカーの守備において大きな役割を果たすのが,ボランチと呼ばれる守備的MFです。日本では阿部選手がこれに当たります。ボランチの仕事はもちろん多岐にわたりますが,守備においては相手の攻撃の芽を摘むことです。さて,「(攻撃の芽)を摘む」を英語で言うと何というでしょうか。以下は,THE DAILT YOMIURI(6/23/10付け)の韓国対ナイジェリア戦の記事にその答えがありました。

Ki, the Celtic midfielder who set up the first goal and who patrolled the center of the pitch for South Korea, was delighted with his team’s win and is in confident mood ahead of the meeting with Uruguay.

ここでは,patrolという単語が使われています。patrolと聞くと,警察の巡回が思い浮かびます。つまり,韓国のKi選手はまるで警察のようにフィールドを所狭しと駆け巡り,犯人を逮捕するように相手の攻撃をつぶしていったのです。これをサッカーでは,「攻撃の芽を摘む」などと言ったりします。
日本はデンマークの攻撃の芽を摘むこと(patrol)が出来るのかどうかが,勝敗のカギを握っているかも知れません。(ゼミ生persimmon柿生)