常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Persimmon柿生講座#1「W杯公式球」

今回は2010年W杯公式球が絡んだ表現を紹介します。THE DAILY YOMIURI(6/21/10)の記事に以下の見出しがありました。
Kawashima joins list of Jabulani victims
ここで謎めいているのがJabulaniの意味です。実はこの単語は英語ではないので,辞書には載っていません。インターネットで検索してみると,JabulaniはW杯の公式球の名称ということが分かりました。ズールー語で「祝う」という意味になるそうです。アフリカ大陸初開催の成功を祈ってつけた名前なのでしょうか。
Jabulaniの意味がわかると,上記の見出しの意味がすぐにとれるかと思います。「川島,公式球犠牲者の仲間入りに」と訳してみました。Jabulaniは前回のW杯の公式球に比べ,無回転シュートが打ちやすくなっていおり,キーパー泣かせのボールと言われています。
一方で「環境に左右されないボール」という評価もあり(http://d.hatena.ne.jp/A30/20100606/1275797491),意見の割れるところですが,日本人としては,もしJabulaniではなかったら,オランダ戦のあのゴールは防げていたのかも知れないと思わずにはいられません。(ゼミ生persimmon柿生)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%8B