常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Persimmon柿生講座#1「ギリシャvs.ナイジェリア」

W杯の記事から目が離せないpersimmon柿生です。ギリシャはナイジェリア戦で歴史的勝利をあげましたが,ナイジェリアの自滅とも考えられる試合内容でした。ナイジェリアは幸先良く16分に先制点を挙げたのですが,33分にSani Kaita選手が一発退場を食らってしまします。そこから,試合は一気にギリシャペースへ。結局,ナイジェリアは2失点を喫し,歴史的勝利をプレゼントすることになったのです。さて,ここで問題です。「逆転勝ち」は英語で何と言うでしょう?これはみなさんには当たり前のことだと思いますが,再確認です。THE DAILY YOMIURI(2010年6月18日付け)
Greek Prime Minister George Papandreou hailed Greece’s first-ever victory at soccer’s World Cup, saying the coming-from-behind win over Nigeria offered a “glimmer of light” after months of “bad” economic news.
はい,coming-from-behind winですね。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)には,come-from-behindで「後から追い抜く,逆転する」とあります。文字通りだとみなさんお思いになると思いますが,なかなか前置詞をこのように使えないのが私たちnon-native speakers of Englishの悩みです。オランダ戦での日本のcoming-from-behind winを信じていましたが,現実はそんなに甘くはありませんでした。(ゼミ生persimmon柿生)