常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

camelの教育実習1日目「待つ教育」

camelです。教育実習の初日を終えました。今日の感想を端的に述べたいと思います。率直に感じたことは,教科教育も難しいですが,それと同じくらい学級経営や生徒指導も難しいということです。
自分と指導教諭の先生が一緒に教室へ入って行くと,黒板が消されておらず板書がそのままになっていました(学校現場ではよくあることらしいです)。自分であれば授業の時間がもったいないので自分で急いで消してしまいそうですが,その先生はただじっと黒板を眺めてられていました。すると,どこからか「あっ!」という声と共に一人の女の子が慌てて黒板消しを手に取り,消し始めたのです。そこでようやくその先生は「ありがとう,係忘れんといてな」と優しく声をかけられていました。
その時,「指導」というのは決して口頭で注意するだけではないのだなと思いました。その先生は言葉を一切発することなく視線や時間の間,動作などを巧みに駆使して指導されていました。中学生の頃,頭ごなしに勉強しなさいと言われると,逆に反抗心が芽生えてやりたくなくなっていた自分をふと思い出しながら,“正しい”とされることを頭ごなしに伝えることが,必ずしも正しい指導ではないことを改めて実感しました。ぐっと辛抱強くこらえて相手に気づかせる「待つ教育」というのも大切なことかもしれません。今日は初日の緊張からか,本当に疲れましたが,濃厚な一日でした。(ゼミ生 camel)