常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

『英語の先生,昔と今ーその情熱の先駆者たち』

以前,英語教育史の入門書として伊村元道先生の『日本の英語教育200年』を紹介しましたが(http://d.hatena.ne.jp/A30/20100502/1272749043),今回も英語教育史関連の本を採り上げます。

高梨健吉(1985)『英語の先生,昔と今ーその情熱の先駆者たち』日本図書ライブ
この本は日本の英語教育を切り開いてきた偉人たちの生涯を伝記的に記しており,歴史への興味有無に関わらず,読み物として楽しめます。コンピュータやITに代表される物質文明が日々進化する豊かな環境で学ぶ私達には,限られたリソースしかない中で英語指導,学習にあたって来られた先人たちの残されたものを継承する義務があると思います。また,豊かな中で学んでいるにもかかわらず成果があがらないのはいったいなぜだろうと,考えさせられる契機にもなる良書だとも思います。
長きにわたり英語教育史の分野でご活躍されてた著者高梨健吉先生が亡くなられたのはつい先日のことです。そのお人柄や業績を語るにはあまりにスペースが少なすぎるので,ここでは日本英語教育史学会の月報239号の一部を添付するに留めたいと思います。以下ファイルをクリックしてダウンロードしてください。(院生 小山本)
geppo239.pdf 直