常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

My treasure#1

本日(2010年5月24日)ゼミの授業で発表した自分の宝物について紹介します。自分の宝物は大学入学時からのテストを収めているポートフォリオ(portfolio)です。なぜかというと,それを見る事によって,今まで歩んできた自分の学びの軌跡を確認できるからです。テストの伸びが直接自分の英語力に直結しているかどうかはわかりませんが,それでも点数が伸びた時や資格試験に合格できた時は嬉しいものです。
         
中学では陸上,高校ではラグビーに専念し,勉強と向き合ってこなかった自分。大学に進学しましたが,英語の知識や留学経験も全くなく,当然の如く一年次在籍したクラスは下の方のクラスでした。今でも当時人生で初めて受けたTOEICの点数は大事に保管してあります。これを見る度に,自分の英語学習の原点に帰ったような気がします。
         
人生の転機は大学二年次に突然訪れました。田邉先生が担当されていた「通訳入門」の授業を受けて,自分の英語に対する世界は一変しました。気づいた時には身体と心を両方使った斬新な先生の授業に自分はのめり込んでいました。毎週厖大な量の宿題をこなすのは大変でしたが,授業に遅れまいと無我夢中でやっていたのを今でも覚えています。その後,念願叶って田邉ゼミに所属することもでき,高い志を持った仲間達と一緒に切磋琢磨しながら,英語に没頭する日々を過ごす事ができました。最初は付箋もなく綺麗だった辞書も,付箋と蛍光ペンで一気に汚れ始めました。大学までの勾配のある坂道を歩く際も,最初は重いと感じていた辞書はいつの間にか身体の一部のようになり,あまり重いと感じなくなりました。(自分の筋肉が付いたのかもしれません。)その甲斐あって,四年次には長い間目標としていたTOEIC900点を超える事ができました。したがって,自分には英検の結果やTOEICの点数の他にも,たくさんの思い出が詰まったポートフォリオなのです。
         
冒頭で宝物はポートフォリオと申し上げましたが,本当の宝物は「ゼミ」なのかもしれません。このゼミに入っていなかったら自分は今でも真剣に英語と向き合っていないだろうし,今の自分はいないと思うからです。要領も出来も悪い自分を辛抱強く指導して頂き田邉先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
本来であれば夢を叶えてからこのような文章を書くのが常だと思いますが,自分はまだ夢を追いかけている最中です。正直に申し上げますと,英語力も中途半端です。足りない部分はたくさんありますが,夢を実現させて自分のお世話になっている「ゼミ」に還元したいと切に望みつつ,文章を結びたいと思います。(ゼミ生 camel)