常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ラッキーセブンと不吉な13

とても遅くなりましたが,質問に答えます。
Q1,なぜ,13は不吉であると考えられているか?
A,答えは諸説あると考えられています。
 一つは「未知数」説。昔は人間が身体で計算できた数は手指の10と両足の2の合計12とされていました。それを上回る13は「不可能(未知)の数」であるから本能的に恐れられていたのです。
 二つ目は「非調和的な数」説。古代においては暦の必要性から時間や方位に六十進法が用いられていました。よって12か月や12方位,12時間などのように時間や方位にも12がしばしば使われています。 12に対し,12の隣の素数である13は,その調和を乱すものとして不吉な数と考えられました。
最後の説は「宗教的要因」説。北欧神話では,12人の神が祝宴を催していた時に,招かれざる13人目の客としてロキ(悪戯好きの神)が乱入しました。このロキがヘズ(盲目の神,バルドルの弟)をたぶらかしてバルドル(光の神)を殺害させており,後に起こるラグナロク勃発の起因となりました。キリスト教神話においては,サタンを13番目の天使であるとする設定は,土着神話のキリスト教化の中で,この話を元にしているとされています。さらに,13という数字は聖書でも特別な意味を持っています。イエスを裏切った弟子であるユダは,最後の晩餐で13番目の席についていたとされています。

Q2,ラッキー7の語源は?
A,一説として,野球から来た西洋思想だと考えられています。1885年9月30日のシカゴ・ホワイトストッキングス(現シカゴ・カブス)の優勝がかかった試合での出来事です。7回にホワイトストッキングスのある選手は平凡なフライを打ち上げたのですが,このフライが強風に吹かれてホームランとなりました。これによりホワイトストッキングスは優勝を決め,勝利投手だったジョン・クラークソンはこの出来事のことを「ラッキーセブンス」と表現したそうです。
今回はインターネットというらくらくアイテムに頼ってしまいました。申し訳ない限りです。(ゼミ生persimmon柿生)