常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

sweet potatoとyam

昨日(5月19日), カナダ・カルガリーから来た留学生,教授と新宿の食べ放題に行ってきました。その時,気になった表現を紹介します。
みんなお構いなしに好きなものを食べ続けていたとき,一人の学生がさつまいものサラダを指しながら“Yam is delicious.”と言ったんです。ここで気になったのはさつまいもをyamと言っていたこと。皆さんはさつまいもと聞くと真っ先にsweet potatoを思い浮かべませんか?正直なところ,指で指してくれていなかったら,yamがさつまいもだとわかりませんでした。そこで,帰宅後さっそく調べてみました。『オーレックス英和辞典』(旺文社)によると,yamには「1. ヤマイモ,ヤマノイモ(熱帯地方産,根は食用)2.《米》サツマイモ」とあり,一方sweet potatoは「サツマイモ」となっています。またLDOCEではyamはa tropical climbing plant grown for its root, which is eaten as a vegetable. a type of sweet potato。これに対し,sweet potatoはa vegetable that looks like a red potato, is yellow inside, and tastes sweet.と定義付けられています。
しかし,これだけではまだ納得できなかったので,留学生に直接聞いてみました。すると,「さつまいも」と言うときは大抵yamを使うという答えが返ってきました。しかし,食べるとき以外(例えばガーデニングなど)ではさつまいもをsweet potatoと言うそうです。また,これも留学生の話によるものですが,yamは特にカナダやアメリカで使われることが多く,sweet potatoはアジアのイメージがあるそうです。人によってはsweet potatoというとじゃがいも(potato)と混同してしまう場合があるので,yamを使うという留学生もいました。
身近すぎて意外と間違えて覚えている表現を今回の体験で気づくことができました。まだまだ固定観念を持って英語を勉強している身なので早く固定観念を無くしたいので,もっともっと辞書を引いたり,留学生に聞いたりして,inputを増やしていこうと思います。(yori-money)