常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

アバター

先日,某ファストフード店に行った時のことです。メニューの下にお店のモバイルサイトに関する情報が記載されていたのですが,そこには「ウェブページ」,「ブログ」,「ゲーム」,そして「アバター」とありました。最初の3つはお馴染みのものですが,4つ目の「アバター」は個人的に聞き慣れないものでした。
映画のAvatarならもちろん知っていますが,そのことではないようなので,まずは辞書でavatarの意味を調べてみることにしました。『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)には「1〘インド神話〙(神の)化身, 権化(ごんげ),2(抽象原理などの)具体化;(実体の)一面, 相」という意味の他に,「〘インターネット〙アバター:仮想現実における自分の化身」とあります。これで何となく意味はわかりましたが,具体的にどういうものを指すのか定かではなかったのでウィキペディアで調べてみると,以下のように説明がされていました。
アバターavatar)とは、2D/3Dのビジュアルチャットやワールドワイドウェブ上の、比較的大規模なインターネットコミュニティで用いられる、「自分の分身となるキャラクター」、または、そのサービスの名称である。なお、読み方としては『ア』にアクセントの置かれた読み方が正確なのだが、一般化した現在では、アクセントのない平板読み(若者言葉#名詞アクセントの平板化参照)で話されることが多い。」(http://ja.wikipedia.org/wiki/アバター
おそらく,映画Avatarが公開される以前から,「アバター」はコンピュータの世界では常識的に使われていたと思います。ただ,「スマートフォン」や「電子書籍」,「ノートブック」の普及に伴って,近年「クラウド」や「インターフェース」などの専門用語がカタカナで一般に流通するようになっている気がします。こんなとき,英語をやっていると,(たとえ機械に疎くても)少しは理解しやすいのではないのでしょうか。また,英語学習者は,逆にこういう日常の「カタカナ語」から語彙を増やしていくのも1つの手かもしれません。次はpear-chanさん,お願いします!(ゼミ生 yori-money)