常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

質問#8に挑戦!

高橋くんには作業を手伝ってもらった借りがあるので,質問#8には小山本が挑戦します。
辞書で調べればすぐ分かりそうなので,今回はまず,文脈から予想してみます(すぐに辞書を引かすに,まずは考えることも大切だと以前田邉先生から教えていただきました)。
昨日(10日)書いたようにhung parliamentとは「いずれの政党も過半数に達しない議会」のことです。これは,保守党がたとえ最多議席を獲得したといえども,単独では法案などの決議を行う事ができないことを意味します。そこで,スムーズに政策を実行するためにはどうしても連立与党を組む必要性が生じてくるわけです。このことからhung parliamentの結果,始まったのは「かけひき」のようなものだということが予想できます。
さぁ,やっと辞書の出番です!『リーダーズ英和辞典』(第2版,研究社)によると,horse tradingで「馬の売買;抜け目のない取引[妥協];価格[役割分担]の交渉」とありました。なるほど,馬の価格交渉から派生した表現なんですね。ここでは「連立へ向けての巧みな協議」あたりでしょうか。また1つ勉強になりました。(院生 小山本)