practical
月曜3限は大学院の授業です。今は,A. P. R. HowattのA History of English Language Teaching(2nd ed., Oxford University Press)をあえて文法訳読式で読み,英文を深いレベルで理解するのがこの授業の目的です。今回はそこで採り上げられた単語を1つ紹介したいと思います。まずは以下の英文をご覧下さい。みなさんならどのように訳しますか。
He’s a practical teacher.
実用的な先生?それでは単なる直訳です。それではこの文の意味を捉えることはできません。もうお気づきのようにここでのポイントはpracticalです。多くの人が「practical=実用的」と一義的に考えているのではないでしょうか。そこで,英英辞典を引いてみると,practical plans, methods, advice etc. are likely to succeed or be effective in a situation(LDOCE),ideas and methods are able to be carried out successfully(COLLINS COBUILD STUDENT’S DICTIONARY)とありました。つまり,このpractical teacherというのはしっかりとした理論をそなえ,ある程度,成功の見込みをもって実践を行う「実践家」という意味になります。
何気ない単語でも英英辞典等を使いそのイメージを確認しておく必要があることをこの文法訳読式の授業は教えてくれます。訳読とOral,理論と実践のバランスが大切なんですね。よし,practical teacherを目指すぞ!(院生 小山本)