常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Photo finish #2

目のつけどころが偶然にも一致した例です。「常時英心」の心持ち,大変うれしく思います。(by UG)

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おはようございます。今日はTHE DAILY YOMIURI(5/7付け)のイギリス総選挙に関する記事から気になる英語表現をpick upします。

日本時間の今日午前6時,イギリス総選挙の投票が終わりました。今回の選挙ではブラウン首相が率いる与党・労働党(The Labour Party)から最大野党の保守党(The Conservative Party)に政権が移るのではないかという点が焦点になっていましたが,自由民主党(The Liberal Democratic Party)も勢力を拡大させ,三つ巴の戦いが繰り広げられるという展開に発展。そのような選挙の投票が終了した記事の見出しが;

Britons vote in ‘photo finish’ election

です。今回はこの見慣れないphoto finishに着目してみましょう。『ジーニアス英和辞典』(第4版,大修館書店)によると,「(競馬などの)写真判定で順位が決まるようなゴールイン;大接戦」とあります。いずれの政党も過半数が獲得出来ないのではないかと言われる位の大混戦が予想されているのが, この表現から感じ取れます。ちなみに接戦を表す表現としてneck and neck(競馬での接戦の様子から)もあります。

前評判では1992年以来最も接戦となる選挙になるであろうと予想されていましたが,結果はどうなったのでしょうか。大勢は日本時間7日正午ごろに判明する見通しのようです。歴史的なワンシーンとなるのか。注目です。(ゼミ生persimmon柿生)