常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

lock on (onto) 復習

防衛省が韓国駆逐艦のレーダー照射事件の動画を一般公開しました。

TOKYO — Japan released video footage Friday it said proved a South Korean warship locked its fire-control radar onto a Japanese warplane off the northeastern coast in the latest move of an escalating row between the Asian neighbors.

(以下省略)

https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/japan-shows-video-of-alleged-radar-lock-on-by-skorea-warship/2018/12/28/d3d76a98-0a7f-11e9-8942-0ef442e59094_story.html?noredirect=on&utm_term=.784533023f1f

今回はlock ontoを紹介します。カタカナ英語で「ロックオンする」などと使われますが、日本語と英語ではニュアンスが違います。

ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)には「<ミサイルなどが><目標>を自動的に追跡する」とあります。Merriam-Websterは “to acquire (something, such as a target or signal) automatically using a senor (such as radar)” と定義しています。

lock onは軍事用語で上記の意味で使われていますが、これが転じて様々な物事に対して「狙いを定める」という意味になりました。

記事の内容に戻ると、なぜ照射したのかは明らかになっていません。しかしこの行為の背景には、日韓関係の現状が垣間見えます。(amphibian)