常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

talk without any frills

 少し前に先生に教えていただいた表現を取り上げます。frill /fríl/ という単語を耳にすると、洋服などについている、ひらひらした飾りの部分がまず思い浮かびます。しかし、このfrillを用いて “talk without any frills” と言うと「気楽に話す」という意味になるとのことでした。『ライトハウス英和辞典』(第5版 研究社)を見てみると、「1フリル、ひだ飾り 2(普通は複数形で)無用の飾り、余分なもの」とありました。装飾のために用いるものであることからプラスの意味だけかと思っていましたが、何でもあり過ぎるといらなくなるように、マイナスの意味も持っていることが意外でした。

 LDOCEにはfrillsと複数の形で “attractive but unnecessary features” と定義されていました。魅力的に見えるけれども、必要のないもののことをさします。

 frillsに関連して、形容詞のno-frillsには「実質本位の」という意味があり、余分なものは含まれない様子が伺えます(『ライトハウス英和辞典』)。LDOCEにも “a no-frills product or service includes only basic features and is not of the highest possible quality” とあるように、必要最低限のものが揃っていることを表すことがわかりました。(aqua)

no-frills #4 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
no-frills #3 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
no-frills - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
cut back on the frills - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

cf. talk turkey, talk candidly