常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

prolific 復習

 米テキサス州の刑務所で収監されている78歳男性が90人の殺害を自供し、アメリカ史上最悪の連続殺人犯の可能性があるとして捜査が進められています。

Samuel Little: US serial killer 'admits 90 murders'

An imprisoned murderer is being investigated after confessing to 90 killings across four decades in the US.

The FBI believe Samuel Little, who is 78, may be among the most prolific serial killers in US criminal history.

以下省略

https://www.bbc.com/news/world-us-canada-46384197

 prolific /prəlífɪk/ を取り上げたいと思います。この単語は知っていたので、「功績のある」といった意味があることは知っていました。しかし、記事の中では明らかに良い意味では使われていません。気になったので調べてみました。
 まず『ウィズダム英和辞典』を引いたところ、「≪…に≫富む≪in, of≫;数の多い」とありました。また、LDOCEには“a prolific artist, writer etc produces many works of art, books etc”といった定義が載っています。日本語の報道では、アメリカ史上最悪の連続殺人犯と報じられており、90人を殺害したのが本当ならば同国における記録の中では最多であるということなので、その事実をthe most prolificで表しているのだと思います。
 どちらの辞書を読んでみても、一見ポジティブな意味で使われる単語であると認識しがちですが、今回の記事のように使うこともできるようです。(Blue Sky)