常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

tush, tush!

今回紹介するのは tush /tʌʃ/ です。

この単語は、現在私が受講しているShakespeare Performanceの授業において、Coriolanus(シェイクスピア悲劇作品の1つ)をテーマにした劇作の動画を鑑賞していた際に出会いました。舞台の様子、そして文脈などからtushが叱責の言葉であることは予測できたものの、その意味を正確に捉えられなかったので調べることにしました。以下で確認に入ります。

初めにOxford Dictionariesを参考にすると、第一義に “Expressing disapproval, impatience, or dismissal.” とあり、第二義では “A long pointed tooth, in particular a canine tooth of a male horse.” と定義されていました。

続けてCollins English Dictionaryを引くと、1つに “(US slang) the buttocks” とあり、もう1つに “a small tusk” と載っていました。

さらに、再度Oxford Dictionariesにて語源を調べたところ、“Natural utterance: first recorded in late Middle English.” と記載がありました。

総括して、tushには様々な意義があることが分かりました。スラングとしての使用は「(人の)尻」と訳され、中英語においては「(非難や苛立ち)ちぇっ!」(goo辞書 英和和英)となり、別のケースでは「(馬)の犬歯」を表す単語であるそうです。下記に、実際の劇の様子が文書化されたwebsiteを掲載しますので、是非参考程度に見て頂けたらなと思います。
cf. backside, derriere, posterior (bro-taro-world @ Calgary)