常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

niche 復習


 外国人が日本で一定の地位を築くには、まだまだ壁があるようです。

Indian women in Japan struggle to find their niche

With an MBA in finance, Nivedita Sharma had been a team leader at a bank in India. She quit her job three months after her arranged marriage, when her husband’s firm decided to transfer him to Tokyo.

以下省略

https://www.japantimes.co.jp/community/2018/10/28/issues/indian-women-japan-struggle-find-niche/#.W9WR-4FcWaM

 見出しにあるniche /nítʃ/ を取り上げます。見出しだけではどのような意味かはわかりませんでしたが、本文を読んでおそらく「(社会的)地位」のことなのではないかと予想しました。
 『ウィズダム英和辞典』を引いたところ、「ふさわしい場所[地位]≪for≫;適所」とありました。また、LDOCEでは“if you find your niche, you find a job or activity that is very suitable for you”と定義されています。
 ちなみに、nicheの原義は「すき間」であるとgoo辞書には載っていました。この語義は現在も残っており、a niche market「すき間市場」というように用いられます。これはニッチマーケットと日本語にもなっているそうです。nicheの第1義にきている「ふさわしい場所」というのは、人がその場所[地位]に入り込む余地があるところからきているのだと思います。(Blue Sky)

niche 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から