常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

take up the mantle 復習

那覇市長選で、沖縄の普天間基地問題に反対派である現職の城間幹子氏が見事再選を果たしました。

Another All Okinawa-backed campaign on a platform of staunchly opposing the base move saw Denny Tamaki elected as prefectural governor on Sept. 30, taking up the mantle of late Governor Takeshi Onaga.
(以下省略)
http://www.asahi.com/ajw/articles/AJ201810220021.html

今回取り上げる表現は、”take up the mantle of”です。この表現の中でまず注目したのが”mantle”/mˈænṭl/という単語です。
この単語を見て、ふとあの「マントル」だと思いましたが、今回の文意には合いません。

そこで、この単語の意味を『ウィズダム英和辞典』で調べてみると、「責任,表面を包むもの,覆うもの」と載っていました。今回この表現が使われた文脈では、後ろに”late Governor Takeshi Onaga”という人名がきていることから、直訳では意味が通じません。そこで手がかりになるのが句動詞の”take up”です。『ウィズダム英和辞典』には「〜に従う」という意味でも使われるという記載があったため、これと文脈を照らし合わせて訳してみると、「〜の跡を継ぐ」という意味になると分かりました。(Morihiro)

villain/someone to take up mantle - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から