常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pretty 復習


 日本代表はグループリーグ最終戦ポーランドに敗れましたが、決勝トーナメント進出を果たしました。

Nishino made right call for Samurai Blue to advance

It was not pretty, but Japan did what was necessary to survive at the World Cup. If the Samurai Blue can make history by beating Belgium on Monday to reach the quarterfinals for the first time, the rather undignified end to Thursday’s 1-0 loss to Poland will be long forgotten.

以下省略

https://www.japantimes.co.jp/sports/2018/06/29/soccer/nishinos-made-right-call-samurai-blue-advance/#.WzYap0pcXDs

 pretty / príṭi / を取り上げたいと思います。Prettyといえば日本語にもなっているので知らない人はいないと思います。「かわいい」や副詞で「かなり」という強調の意味で使われることが多いこの単語ですが、記事ではどちらの意味でもないようです。
ウィズダム英和辞典』で調べてみたところ、第2義に「〈物・場所・歌・声が〉(目、耳に)快い、こぎれいな、感じのいい」とありました。訳だけ見ると当てはまりそうですが、注意書きとして「小さなもの、繊細なものに感じられる美しさをいう」とあり、少しずれているような気がします。記事の使い方とは異なるのですが、not a pretty sight「見られたものじゃない」という表現が同辞書に載っていました。文脈的にこの意味でとらえるとしっくりとくるので、sightが記事にはありませんが、このような意味で使われているのではないかと思います。つまり、It was not prettyはポーランド戦が見てられないような試合であったということを言いたいのではないかと思います。
 ポーランド戦は残念な結果となってしまいましたが、決勝トーナメントに進んでくれたことは非常にうれしいです。日本代表は今まで決勝トーナメントで得点を決めたことがありません。ベルギーは強敵ですが、前を向いて得点をもぎ取ってほしいと思います。
(Blue Sky)