常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

platonic 復習

本日のnote-takingクラスにて、extended lectureというアカデミックな分野を取り上げた講義のlistening練習が行われ、あの哲学者プラトンのlove and education (教育における愛の問題) が紹介されました。プラトンを綴るとPlato /ˈpleɪtəʊ/ となりますが、形容詞platonicはどのような意味になるのでしょうか。先生の方は授業の最中に “not romantic” と意外にも短く説明され、加えてplatonic relationshipというcollocationも教えて頂きました。以下で今一度確認していきたいと思います。

『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)では、platonicで「プラトンの、プラトン哲学の(学派の)、(恋愛や男女関係など)純精神的な、プラトニックな」との記述がありました。Cambridge Dictionaryにて定義を探ると、“A platonic relationship or emotion is loving but not sexual” となっています。さらに、Oxford Dictionaryで語源を調べると、“Mid 17th century: from Platonic, with reference to a discussion of love in the Symposium by Plato.” とあります。

まとめますと、platonic relationshipに習って、platonicのもう1つの意味として「精神面でお互いに強く惹かれ合うものの、性的な欲求を含まない関係」が挙げられます。世間でよく言われるところの「友達以上恋人未満な関係」が当てはまるかどうかは分かりませんが、このワードからは男女間の友情が成立することを示唆しているような印象を確かに受けました。(bro-taro-world @ Calgary)