常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

laissez-faire 復習

数日前からブログ投稿のペースが狂ってしまいました。Time Management をさらに改善しなくてはなりません。というのも、最近、留学生活においてはやはりマルチタスクを熟す必要があると改めて強く思っています。基盤となる「ペース」を乱さないためにも、順応に気を緩めずやっていく次第です。

今回紹介する単語はlaissez-faire /ˌlesāˈfer//ˌlɛseɪˈfɛr/ です。時事関連のlistening内でlaissez-faireが用いられていましたが、聴き取った直後に意味を推測するのが困難でした。後に同授業の先生は “hand-offs, let it be” などの類義語をヒントとして挙げられました。以下で意味や語源等確認していきます。

『スーパーアンカー英和辞典』(第五版、学研プラス)では、「(統制経済保護貿易に対して)無干渉政策、放任主義」とあり、Britannica.comで詳細を調べると、“(French: “allow to do”), policy of minimum governmental interference in the economic affairs of individuals and society. The origin of the term is uncertain, but folklore suggests that it is derived from the answer Jean-Baptiste Colbert, controller general of finance under King Louis XIV of France, received when he asked industrialists what the government could do help business: “Leave us alone.” The doctrine of laissez-faire is usually associated with the economists known as Physiocrats, who flourished in France from about 1756 to 1778.” と記載されていました。語源はフランス語で、ルイ14世の財務総監であったジャン・パティスト・コルベールの “Leave us alone” という答えに由来するものであるかと思います。どうやらフランス史の17〜18世紀の出来事と関係があるみたいです。

まとめますと、laissez-faireは世界史で言う所の「レッセフェール」(為に任せよ)にあたり、やはり自由放任主義や無干渉主義のことであります。経済学で頻繁に見られる単語ですが、歴史の背景知識をスキーマとして直ぐに引き出せれば、この単語の意味を迅速に汲み取れると思われます。cf. do-nothing policy, let-alone policy(bro-taro-world @ Calgary)

festering sore - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から