常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Achilles’ heel 復習

本日、語学学校の授業の中でCommonly Confused Wordsというものを教えていただきました。その中でaffectとeffectが例として挙げられており、この二つの単語は語学学校の先生でさえたまに混乱させるそうです。そんな話の中に出てきた表現を取り上げます。Achilles’ heel /əkìliːz/です。最初に先生がこの表現を用いたときは、まったく意味が理解できませんでしたが、そんな雰囲気を感じ取ったのかすぐに “weakness”という意味であると補足説明していただきました。

辞書の定義を確認します。

Oxford Dictionary of English (2th): “a weakness or vulnerable point”

LONGMAN Handy Learner’s Dictionary: small but important weakness”

Collins COUBUILD Advanced Learner’s Dictionary(8th): “Someone’s Achilles heel is the weakest point in their character or nature, where it is easiest for other people to attack or criticize them.”

ジーニアス英和辞典』第5版(大修館):「アキレスのかかと《唯一の弱点、致命的急所》」

語源はホメーロス叙事詩イーリアス」に登場する英雄アキレスにあります。

彼の母親は彼が生まれたときに、不死をもたらすという伝説の川「ステュクス」に彼を浸ました。しかし、その時に彼の両かかとをつかんでいたため、かかとだけ浸からずにそこが彼の弱点になり、最終的に彼はその弱点(かかと)を射抜かれて亡くなりました。

このギリシャ神話から発展して「唯一の弱点」という意味として使われるようになりました。

この由来を聞くと「弁慶の泣き所」といった意味でも使えるのではないかと思います。
私のライティングにおけるAchilles’ heelは冠詞が良く抜けるところであると先生に指摘していただきました。(他にも多々指摘されています)

ちなみにアキレス腱はAchilles tendonで表すことができます。(ko-chi @ Calgary)

achilles heel 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から