常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

clam up 復習

今回も留学先で学んだ表現を共有します(しばらくはこのような形が多くなるかと思います)。毎日たくさんの知らない単語、表現たちに出会っているため、すべては紹介できませんが、少しずつ取り上げていけたらと思っています。

clam up /klˈæm/です。授業内では“refuse to talk or reply”と定義されていました。例文として挙げられていたのは“The criminal clammed up when the police started to question him”です。

より深く理解するため、いくつかの辞書を参照していきたいと思います。まず『ジーニアス英和辞典』第5版(大修館)です。「⦅略式⦆(恥ずかしさなどで)口をつむぐ、黙り込む」とありました。次に英英辞書での定義を見比べていきます。Oxford Dictionary of English (2th)には“《informal》abruptly stop talking”、LONGMAN Handy Learner’s Dictionaryには“become silent”、そしてCollins COUBUILD Advanced Learner’s Dictionary (8th)には“if someone clams up, they stop talking, often because shy or to avoid giving away secrets. [INFORMAL]”と定義されています。

ここまで見てみると、「何か決まり、都合が悪い時に黙る」といったニュアンスがうかがえます。

clamは名詞で「二枚貝」、また略式的に「だんまり屋、無口な人」を表す単語です。そこから派生してできたものが、今回の表現であると考えられます。貝が口を閉ざしているように「口をつむぐ」といった感じでしょうか。(ko-chi @ Calgary)