Job's comforter 復習
ASAHI WEEKLYの「英会話にいかすおしゃれなイディオム」という連載に掲載されていた “Job's comforter” フレーズを紹介します。
『ジーニアス英和辞典第5版』(大修館) “comforter” は「慰める人、悲しみや悩みを和らげてくれる人」といった意味があります。“Job's comforter” という表現は旧約聖書の「ヨブ記」にある話に由来することがわかりました。
お人好しで周りの人から「善人」と呼ばれていたJob (ヨブ) は理不尽な揉め事や災難に巻き込まれてしまうことが多々ありました。そんなJobの状況を心配した友達が慰めの言葉やアドバイスをするためJobの元へ頻繁に訪ねるようになりました。しかしJobは彼らの言葉によりいっそう悲しく切なく感じてしまったそうです。つまり良かれと思って言った慰めや助言が受けとる側にとっては本意ではないものであったため実際には苦しみや悲しみを和らげることに繋がらなかったというお話だと要約できます。したがって口語では「ありがた迷惑な人、お節介な人」と使われることがわかりました。
また “Job comforter” は「慰める」という体で故意に最初から相手を傷つけることが目的で指摘したりするニュアンスも伴い「慰めるふりをして傷つける人」という意味もあるそうです。(Happidra)