常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

come to terms復習

Bereaved friends and others commemorated the dead on Monday, the second anniversary of the main tremor of the Kumamoto Earthquake.

中略

“I still haven’t come to terms with my feelings. I want to keep my friends in my heart always,” Hayashi said.

以下省略

http://the-japan-news.com/news/article/0004375709

気になった表現はcome to terms です。「合意に達する」という意味は知っていたのですが、それだと今回の文脈に合わないので改めて調べてみました。『ジーニアス英和辞典』第5版(大修館)で意味を引いてみると「[困難などを]あきらめて受け入れる、慣れる、順応する(with)」とありました。こちらの意味で解釈するときれいに文脈に当てはまります。また、例文としてcome to terms with the past 「過去と折り合いをつける」が載っていました。Oxford Dictionary of English (2th)には“come to accept (a new and painful or difficult event or situation); reconcile oneself to”と記載されています。termには「条件」という語義もあり、「条件に達する」というところから今回のような意味に派生したのだと考えられます。

個人的には英語の定義のほうがわかりやすいと感じました。日本語だけでなく、英語の定義を参考にすることの重要さを改めて学ぶことができました。(ko-chi)

have not yet come to terms with his passing - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
come to terms with 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から