常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

apple of one's eye 復習

 一昨日のことです。Eメールで祖母から5歳の従兄弟と撮影したであろうツーショット写真が送られてきました。それと共に「孫は目に入れても痛くないっていうけど本当だね。」と文章が添えられていました。そこで「目に入れても痛くない」を “apple of one's eye” と英語で表現できるとAsahi Weeklyに掲載されていた事を思い出しました。
 『ジーニアス英和辞典第5版』(大修館) によると、“apple” には「瞳、大切な物」という意味があることがわかりました。さらに英辞郎 on the web というサイトをみると次の様なことがわかりました。昔の人々は目をりんごのようにとても堅く丸いものであると信じてきました。また瞳がなければなにも見ることができないため、目や瞳をとても大切な物として考えていたそうです。さらに旧約聖書にも「誰にとって大切な存在、大事な物 (ここでいうと神 “God” に当たる)」を “apple” で指している記述も残っているそうです。したがって “apple” には「大切な物、瞳」を表す場合があり “apple of one's eye” で「誰かの目の中の瞳、中にあるかけがえのない存在」と直訳でき、「目のなかに入れても痛くない」と日本語的に意訳できると窺えます。
 先ほども地下鉄の駅を闊歩していた所、お母さんと小さい子どもが仲良く嬉しそうに手を繋いでいる光景を目にして、大人にとって子どもはかけがえのない存在だなと改めて感じました。(Hapidra)

sell-off - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から

upset the apple cart 復習 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から