常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

dystrophy 復習

 日本の科学者が、ダメージを負った筋繊維を再生させる方法を発見しました。

Japanese researchers said they found a way to culture in vitro special cells that can regenerate damaged muscle fibers, a development that could lead to cures for difficult-to-treat conditions.

“Transplantation of the cultured cells will increase the amount of muscle fibers,” said Chihiro Akazawa, a professor of regenerative medicine at Tokyo Medical and Dental University and a member of the team. “The discovery could result in treatments for muscular dystrophy and other diseases.”

以下省略

http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201801280008.html

 気になった単語は”dystrophy” /dístrəfi/です。『ジーニアス英和辞典』(第五版、大修館)を参照すると「異栄養症、栄養失調、発育異常」と載っていました。特に”muscular dystrophy”で「筋萎縮症」です。
 この単語は”dys” “trophy”の2つに分かれます。両方とも語源はギリシャ語で、前者は「悪化、不良」などを意味する単語”dus”から、そして後者は「栄養」を意味する単語”troph”から由来していることがわかりました。“dys”が使われている医学用語は他にも多く存在し、”dyslexia”「難読症」はよく耳にしますね。(Large Lake)

http://d.hatena.ne.jp/A30/touch/20101208/1291809173