常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

What’s the use of my coming here?

 昨日の裏ゼミで「自分の目的を果たすことができず、ここに何をしに来たのかわからない」と言いたいとき、 “What’s the use of my coming here?” という言葉で表現することができると先生に教えていただきました。『ライトハウス英和辞典』(第5版 研究社)でuseの項目を調べてみると3つ目に「効用、役に立つこと、利益」という意味が記載されており、例として “What is the use of a book without pictures or conversations?” で「絵や会話のない本なんてなんの役に立つのかしら(ルイス キャロルのAlice’s Adventures in Wonderland 不思議の国のアリスの中のことば)」と説明されています。

 また上記の英和辞典によると、「形は疑問文だが、内容的には否定文に等しく、自分の考えを反語的に述べる言い方を修辞疑問文(rhetorical question)という。普通は下降のイントネーションが用いられる」という解説に加え、「ただし、修辞疑問であるか普通の疑問であるかは文脈によってきまる」ともあり、文のそのままの意味ではなく、反対の意味が強くなる場合があることを意識しておく必要があるようです。例としては “ What’s the use of doing it?” で「それをして何の役に立つだろうか(何の役にも立ちはしない)」があげられています。普段はuseを動詞として使いがちですが、名詞の意味にも目を向け、使いながら覚えていきたいです。(aqua)