常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

S高等学校附属中学校での講演の感想

私も先日S高等学校附属中学校で行われたUG教授の出前授業に参加させていただきました。そこで学ばせていただいたことが3つあります。それは英語に対する姿勢、初対面の人の心の掴み方、そして笑顔の大切さです。以下その内容を詳しく述べていきます。

まずは英語に対する姿勢について、S中学校の生徒たちの様子を踏まえながら述べていきます。やはり中学1年生であるのでとても活力がありました。友達同士で話をし、大声で笑ったりする姿に若さを感じました。しかし生徒たちは5分前には全員着席していて、開始のチャイムがなったと同時に元気で溢れていた教室はさっと静まりかえました。すばやく気持ちを切り替え、授業に挑むぞという前向きな姿勢に驚きを感じました。また、生徒全員が辞書を持っていましたが、その中で、若い人向けの簡単な辞書ではなくジーニアスなどの中学生には難しいと思われる辞書を持っている人が多く見受けられました。私たちが辞書の使い方の説明をする前から、蛍光ペンで調べた辞書に線を引いたり、付箋を貼ったりしている生徒も見受けられました。つまり英語学習に対する姿勢がとても前向きであったのです。この2つが生徒を見ていて思ったことですが、私も今一度初心に帰り、授業に対する前向きな姿勢もっと持つべきだなと改めて感じさせられました。一回一回のその気持ちは、学力を上げるために必要不可欠です。

次にUG教授の授業についてです。やはり生徒の心を掴むのがとても上手いという印象を受けました。教師と生徒たちが初対面である場合、最初の印象がその日の授業に大きく影響を与えると思います。特に生徒の年齢が若ければそれが顕著に現れます。UG教授はまず導入で、中学生の年齢にあったトピック、世間ネタ(例えば旬な芸能人や栃木県出身の芸能人など)を持ってくることによって、生徒たちの興味を一気に引きつけました。また、生徒の発言に対してもときに面白くときに褒めて返すことによってその人一人一人の懐に入って行くように見受けられました。それらを横から見ていて、教師と生徒の距離を縮めるためには、「生徒と目線を合わせる」ことが一番重要なことではないのかと思いました。同じ高さに立つことによって、何が興味深いか、何が面白くないかなど気づける点が増えると思います。私も将来教師になるにあたり、初対面の心の掴み方という大切なことを学びました。

そして最後に笑顔の大切さについて、この授業内での私の体験を踏まえながら述べていきたいと思います。2時間の授業のうちの20分ほど時間をいただき、小グループでの活動を行いました。生徒12人ほどに対してゼミ生1人が中心となって、中学生に興味がありそうな単語の意味を辞書を通して教えるという内容です。もちろん私も、初対面ではありますが楽しませようと努力しました。生徒たちは素晴らしいのでとても真面目に僕の話を聞いてくれましたが、楽しい表情はあまり見受けられませんでした。雰囲気が少し重くなっていたので何度か笑わせようとしたりしたが、効果は全く表れませんでした。私は塾講師のアルバイトをしているので、生徒とコミュニケーションをすることには自信がありましたが、今回はその経験が役に立ちませんでした。おそらく原因としては、焦りや緊張から余裕を見せることができず、自分が笑顔でできていなかったからだと思います。時々周りを見渡し他のゼミ生の様子も伺いましたが、みな楽しそうに授業を進めていて、笑顔が見受けられました。よく接客業で「お客様は自分の鏡」と言いますが、教師生徒の間にもこれは言えるのだと感じました。どんな時も焦らず、自分自身が楽しむことの大切さを改めて感じました。

以上3つ点が今回の経験から学んだことであります。これをずっと心の中で持ち続け、少しでもいい教師になれるよう努力を重ねていきます。最後に、このような機会を与えて下さったUG教授、S高等学校付属中学校の先生方、そして生徒の皆さんに感謝申し上げます。(Large Lake)