常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

moot #4

 2020年の東京五輪パラリンピック開幕に向けた「ホストタウン」を中心に街の施設整備が推進されています。

Govt moots inclusive Paralympic host towns

The government plans to create an “inclusive society host town” system ahead of the 2020 Tokyo Olympics and Paralympics, under which designated local governments will promote barrier-free measures for disabled people and the elderly, The Yomiuri Shimbun has learned.

以下省略

http://the-japan-news.com/news/article/0004034040

 moot / muːt / を取り上げます。表記からは語義が浮かばず, 『リーダーズ英和中辞典』(研究社)で調べたところ, 「<問題を>議題にのせる」「討議する」とありました。一方では, 「<問題・一件>の実際的意義を失わせる」「観念論的なものとしてしまう」となります。またイギリス史においては, 特にアングロサクソン時代の町・州などの自由民の自治集会を指して「ムート」と呼ばれていたようです。

The Free Dictionary.comには “to bring up (a subject) for discussion or debate” と定義され, 同義語として “broach” が挙げられていました。名詞では通例「穴あけ錐」を意味し, 動詞は「樽に口をあけて酒を出す」, 「<話・考えを>切り出す」というように用いられます(同英和辞典)。(Cayu)

moot - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
be mooted #2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
moot #3 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から