常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

straddle 復習

 宮崎県と鹿児島県の県境に位置する新燃岳の噴火活動は、依然継続しています。
Eruptions continue at Shinmoedake in southwestern Japan, sending plumes of smoke skyward.

The mountain straddles Kagoshima and Miyazaki prefectures in Kyushu.

The Meteorological Agency says a column of smoke rose some 2,000 meters high Thursday but had shrunk to around 400 meters on Friday morning.

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20171013_21/

 今回は “straddle”/stræd/ を取り上げたいと思います。『ジーニアス英和辞典第5版』(大修館) によると、「両足で跨ぐ、〜にまたがる、夾叉 (きょうさ) する 」といった意味があるとわかります。次に英英辞典をみると“to sit or stand with your lesson either side of something”, “Something that straddles aline, such as a border or river, exists on each side of it or goes across it” と説明されていて、両方に関わっている様を表しているとわかります。したがって今回の文脈に沿って読むと、この山は鹿児島県と宮崎県の県境に位置していると訳すことができるでしょう。
 上の定義にもあるように、“straddle” は両足で跨ぐというニュアンスがあるためある対象AとBの二者の間に渡る範囲を表しています。また対象が2つ以上あるときは “span” を用いるのが望ましいといえます。“span” の定義を調べると “the length of something from one end to the other” とあることからもわかるように、物事の始まりと終わりの間の対象の量や範囲の大きさに制限がないと推察できるため、二者以上に跨がっている場合 “span” を使うのが適切だと窺えます。
 新燃岳は6年前にも大規模な噴火が発生し、市街地にまで被害が及びました。現在も周辺地域には噴火警戒レベル「3」(入山規制) を敷いて注意を呼びかけているそうです。(Hapidra)

to straddle - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
straddle#2 - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から
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