常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

研修会感想

 某県で行われた研修会に参加させていただきました。そこでの大変貴重な講話から学ばせていただいたことが多くありますが、その中でも特に重要であると感じたことを以下述べます。
 午後の講話でUG教授は「コミュニケーション能力向上のための音声指導」について話されていました。外国語学習には、文字と音声を繋げることや内容を理解するということ以上に、言語の音声と意味とを結び付けることが重要だとおっしゃっていました。「声の表情」を付け加えることによって語彙と文法のみの平面的であったコミュニケーション能力は立体的へと変わっていき、そこで初めて本来のコミュニケーションができるようになります。そのための一つのアプローチとして、UG教授は音読を挙げていました。ただ英文を読むのではなく、音読にストレス、リズム、イントネーションをつけたり、実際の英語発話者の状況や気持ちを想像して再現してみたりと、方法は多岐に渡ります。私は、この理論そして現場でその教え方を知っていることは英語教員には必要不可欠であると感じました。なぜなら近年生徒のコミュニケーション能力を育成することに重きが置かれていますし、また、生徒に声の表情を教え、それが実際に使えるようになると、「科目としての英語」は、「生きた英語」、「言語としての英語」に繋がっていくのではないかと考えるからです。しかしそのためにはまず自分自身がそれに堪能してなければなりません。生徒の見本になるため、日々精進していきます。
 朝9時半から夕方16時半のという時間はとても早く過ぎていきました。講話以外にも班別協議や某県教員の方々との個人でのお話などを通して、皆様方の英語への強い「想い」を感じ取り、それは私自身への、実力のある教師になるための一つの動機づけとなりました。お互いをさらに高め合っていける環境のすばらしさに改めて感銘を受け、またそのような研修会に学生として参加させていただいたことを大変光栄に思います。研修会を開催してくださった教育委員会の方々、講演をして下さったUG教授、CB教授、そして今回関わって下さったすべての方に感謝申し上げます。(Large Lake)