常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

drop the ball

 今日は広島の「原爆の日」でした。今年もこちらから、TV画面越しに祈りを捧げました。

 式典中継は国際局のスタッフがあたっておられたようですね。式典のお手伝いをしていたのはかれこれ30年以上も前。今年は、語り部や国連事務次長の中満 泉さんなどをドキュメンタリー風に挿入し、72年の時の流れを印象付けていたように感じました。変わらないのは、憎むべき核がHibakushaの祈りとは裏腹に風化せずにパワーを持ち続けていること。虚しさで胸が痛くなりました。

 閑話休題。今日、米人から来たお仕事メールにはdrop the ballという表現がありました。

Sorry for dropping the ball on this one. Here are my comments and suggestions.

 これは、当然、baseballから生まれた比喩表現。Cambridgeの電子辞書には、"US informal to make a mistake, especially by doing something in a stupid or careless way"とあり、For God's sake don't drop the ball on this - we're relying on you.という実にわかりやすい例文が添えてありました。日本語の「失敗をする」あたりの意味ですが、おそらくは「ヘマをする、うっかりミスをする」あたりでしょう。

http://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/drop-the-ball

 彼のメールを開いたときに 一瞬だけどSorry for dropping the bomb...と読めたのは、わたしの錯覚? 歳をとりました。(UG)