常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

Japanese silver grass 復習

 昨日は、留学生のフィールドトリップの引率で、キャンパスの裏の生田緑地にある日本民家園に行ってきました。ガイドの方が付き、それぞれの家の特徴を説明してくれたのですが、その説明の中で留学生から質問されて英語で答えられなかった表現を取り上げます。

 いくつかある家の中に、土壁とススキの屋根でできている家がありました。「ススキは何?」と聞かれたのですが英語が出てこなかったので、ネットで検索した画像を見せることしか出来ませんでした。

 英辞郎on the WEBで調べてみたところ、様々な表現の仕方があることが分かりました。"Japanese silver grass"や"Miscanthus sinensis"などです。"silver"は、ススキの色のイメージが銀色であることが推測できます。また、"Japanese"と付いてることから、ススキは日本の在来種であることが分かります。また、辞書には載ってなかったのですがWeblioで確認したところ、"Miscanthus"だけで「ススキ、ススキ属、茅」という意味がありました。

 さらにWeblioで「ススキ」を調べてみると、"Japanese pampas grass"という表現もありました。『ジーニアス英和辞典』第4版(大修館)で"pampas"を引き直すと、「パンパス(南米、特にアルゼンチンの大草原)」とあり、"pampas grass"で「シロガネヨシ、パンパスグラス」と載っていました。

 茅葺屋根の家々だけでなく、実際に囲炉裏で火を起こしてる様子を見ることもでき、留学生にとってはとても貴重な体験になったかと思います。(Akim)

silver grasses bearing spikes - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から