常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

watch-list

 東京証券取引所は,東芝株を上場廃止の恐れがある監理銘柄に指定すると発表しました。その記事を読んでいく中で,「監理銘柄」を英語で何と言うのか気になり,調べてみました。
 その前に「管理銘柄」とは何か見ていくと,『デジタル大辞泉』には,「上場廃止基準触れるおそれのある株式について割り当てる特別の扱い」と定義されていました。主な目的として,上場廃止になると,取引所での売買が行われなくなるため,そうなる可能性が高い銘柄を投資家に周知させることです。
 では,英語で何と言うのか,日経新聞とNikkei Asian Reviewを比較しながら調べてみました。“watch-listed status”とあり,“watch-list”ではないかと考えました。『英辞郎on the web』を確認すると,「警戒リスト」や「監視項目リスト」,「監視対象」と記載されていることから,上記の表現であると思われます。

The review process is nearly as strict as for prospective new listings, looking at such points as accounting and information management. Past probes have taken four months in some cases for companies whose watch-listed status was extended as Toshiba's has been. Some see that review possibly taking half a year, given the company's size and repeated delays of earnings announcements.

一部抜粋

http://asia.nikkei.com/Japan-Update/Troubled-Toshiba-faces-steep-climb-to-recovery?page=2

 ちなみに,東芝が2015年9月から指定されている「特別注意市場銘柄」は,“security of alert”と言います。(Nao)