boffo-selling
第59回グラミー賞の授賞式が行われました。歌手のアデルが5冠を達成し,二度目の主要3部門独占という快挙を成し遂げました。日本人では,ピアニストの内田光子が最優秀クラシック・ヴォーカル・アルバム(ソロ)部門で受賞しました。
Adele swept the Grammys. Don’t act so surprised.
At Sunday’s 59th annual Grammy Awards in Los Angeles, the air felt sticky with deja vu. A boffo-selling soothsayer, Adele, had been pitted against a superstar-turned-agitator, Beyoncé, for the night’s heaviest prizes: song, record and album of the year.
“boffo-selling”に注目していきます。まず,“boffo”(/bɑ'fou/, /bɔ'fou/)から確認していきます。これには,名詞「ヒット作」,形容詞「大ヒットの」,「素晴らしい」などの意味があります(『英辞郎on the web』)。本文では,“boffo-selling soothsayer”と使われており,「大ヒット曲を生み出す人」となるのではないでしょうか。
“boffo”に関係して,“boff (=boffola)”という表現もあります。これらは,動詞「ヒットさせる」,「高笑いさせる」名詞「大当たり」,「ヒット作」,「大笑い」,「高笑い」といった語義があります。ただ,俗語になると,「おならをする」や「セックスする」などの意味があるので,使う際には注意が必要です。ほかには,“out”と共起すると「無一文になる」となります。また,語源を調べてみると,Merriam-Websterには,“box office”から来たという説があるようです。
ちなみに,アデルとの歌姫対決が注目されたビヨンセは,手ぶら(empty-handed)では帰らず,2部門で受賞しました。(Nao)