常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

中核教員研修の感想

昨日T県のS市にあるK小学校で行われた中核教員研修に参加させて頂きました。小学校で行われている英語の授業は予想していたよりも難しく、中学校の内容に近いという印象でした。
まず6年生の研究授業を拝見しました。ウォーミングアップではICT機器を用いて英語の歌を歌い、フォニックスという発音練習をするなど、冒頭から目や耳、口などを使う活動が多くありました。その後、本時の目標を確認し、前回の内容の復習に入りました。復習のための活動は、教科書を見ずに、教科書のページに描かれている人やものについての情報を聞き、聞き終わったらそれが描かれているページを探し出すというものでした。この活動で印象に残ったことは、情報を得るためにリスニングの力を使い、目で探すだけではなく、探し当てたらそれを指で触るという一連の流れがあったことです。触るという動作を加えることで、少しでも表現が記憶に残るようにしようとする狙いがあったのだと思います。授業の後半には、日常の生活についてインタビューする活動がありました。 “What time do you 〜 at 〜 ?” という表現で、何時に起きるか、何時に朝食をとるか、何時に勉強をするか、などの質問をやりとりしている様子を見て、一般動詞(eat, go, study など)を既に言語活動で取り入れていることに驚きました。私が小学生だった頃は英語の授業でここまで本格的な活動をしていなかったので、小学校での英語の授業の在り方が大きく変わったことを実感しました。
授業終了後には2つのグループに分かれて授業の研究協議が行われました。研修に参加された先生方の着眼点には驚くばかりでした。そして更に驚いたのは、「〜さんは積極的に英語で話していた」といった具合に、個人の名前まで覚えていらっしゃる先生方が多かったことです。そういった細かい部分にまでこだわることが、人を見ることや人と向き合う上で大切になるのだと感じました。この研修に参加させて頂き、目にするもの、聞くもの、感じるものは新しいものばかりでした。今回このような貴重な機会を頂けたことに感謝いたします。本当にありがとうございました。(aqua)