常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

中核教員研修の感想

 12月9日にT県にある小学校で行われた中核教員研修に参加させて頂きました。内容は主に6年生の研修授業とその批評会でした。今回の研修会に参加しての感想を主に2つ述べたいと思います。
 1つ目として、英語に対する取り組み方についてです。授業全体を通し先生はほとんど教える時に日本語で訳すことをしていませんでした。その英文にあった日本語の訳をいうのではなく、カードや写真のみを使って英文を教えている。英語と日本語をリンクさせて覚えさせるのではなく、英語を英語としてのイメージを浮かばせるようにさせていることで、英語を学習するものというよりも使うものと認識させている、コミュニケーションをするためのツールであるということを子供たちに印象付けているように思いました。また、このように英語を印象付けさせる取り組みは、英語を教えるうえで根本に置かないといけないことのように感じました。というのは今中学、高校生で英語を苦手、嫌いだと思っている生徒が非常に多いからです。学習し訳を覚えテストを行うだけのもの、という英語の認識を変えてあげることが生徒たちの英語学習意欲の向上にもつながると思います。今回、子供たちが楽しそうに、そして一生懸命に英語を使おうとする姿からもこのことを強く思いました。
 2つ目として、協議についてです。授業後の協議を通して感じたことが教師になることがゴールではないということです。私は活動が多く密のある授業に圧倒されましたが、協議の中でその授業について指摘される点がいくつも出てきました。自分には見えなかったポイントを挙げる先生方にも学ぶことがたくさんありましたが、それ以上に印象に残ったのがすでに生徒たちに提供されている授業にそれだけの指摘される点があるということです。大学で生徒としてその授業を指摘されるのはわかりますが、実際に現場で教えたその授業が指摘される場をみて、改めて教師になることがゴールではなく、また授業を向上させていくことが大切なのだと実感しました。
 これら2つが特に印象に残ったことでした。普段体験できない小学校の英語の授業という現場の授業とその協議、批評会に参加するという貴重な体験ができました。これからさらに英語教員に向け、精進していきたいと思います。今回このような本当に貴重な機会を頂けたことに感謝いたします。本当にありがとうございました。(Morning River)