常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

専修大学英語英米文学科学術講演会 感想

昨日は「専修大学英語英米文学科学術講演会」が開かれたので出席いたしました。今回は学習院大学の上岡伸雄教授が「テロと文学ー9・11後のアメリカと世界」というテーマでお話をしてくださいました。

一番に感じたことは、小説はただの読み物ではないということです。

今の時代、インターネットやSNSの普及により沢山の情報や考え方を得たり共有することはとても簡単なことです。それと同時に物事をじっくりと考えることよりも、情報を多く得ることに傾いてしまっているように思います。私自身もそんな現代っ子の一人であるため、小説、ましてや戦争小説など読もうと考えたことはあまりありませんでした。しかし今回の講義内で、小説には強いメッセージや考え方が込められているということを知りました。そうしたものを受け取り、考えることが読者の役割だと思います。小説はインターネットの情報とは違い、じっくりと読むものです。時間、あるいは読み解くことが難しい分、作者のメッセージはより人の心に刻まれるのです。

これからはただ物語を読むだけでなく、真の意味をとらえれるようにじっくりと読もうと思います。(Gomez)