常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

pipe up 復習

表現がflyingbirdさんとかぶりました。
人工知能を活用したシャープの新型オーブンレンジが、9月8日に発売されます。

Mommy, the microwave oven is talking to me, giving me advice

You walk into the kitchen in the morning and find your microwave oven is talking to you.

“What about a fish dish, because you have been cooking meat dishes for some time?” it pipes up.

"Good idea," you respond. "Thanks Mr. Oven."

It's always there, that microwave, to give you advice.

http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201607300013.html

今回取り上げるのは、“pipe up”という表現です。“pipe”と聞くと、「パイプ、導管」や「管楽器」といった名詞での意味を連想しますが、この記事では動詞で用いられています。

まずLDOCEで調べてみると、“to speak or sing something in a high voice”と定義されており、また『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)には「〜と甲高い声で言う〔歌う〕」などと記載されていました。「weblio英和辞典」には、“pipe”は「ひな鳥のピーピーという声」を意味するラテン語が語源だとあり、ここから上記のような「甲高い声」を表すようになったと考えられます。(ninetails)

pipe - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から