常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

gadfly

アメリカ議会の中で,オバマ大統領は,ジカ熱対策に関する議論がありました。過去にあったエボラ出血熱の事例を踏まえて批判もされました。

In a moment, we’ll get to the Zika virus.

First, remember how scathing Republicans were about President Obama’s handling of Ebola in the fall of 2014? They lambasted his reluctance to ban travelers from affected nations, with Paul Broun, a House member from Georgia then, even wondering if Obama had a “purposeful” plan to use Ebola to harm America.

Phyllis Schlafly, the conservative gadfly, suggested that Obama didn’t care if Ebola devastated the United States: “He wants us to be just like everybody else, and if Africa is suffering from Ebola, we ought to join the group and be suffering from it, too.”

http://www.nytimes.com/2016/05/12/opinion/congress-to-america-drop-dead.html?_r=0


今回は,“gadfly”を取り上げます。この語になじみはありませんでした。『ジーニアス英和辞典』(大修館書店)を確認してみると,「(特に権力者に対して批判・要求などをして)うるさい人」「(家畜を刺すアブ科の)ハエ類」とありました。ここでは,前者の意味で用いられています。さらに,Merriam-Websterには,“someone who annoys people by being very critical”と説明されています。

これに関連して“gad”という表現があります。何か関係しているのか同上の辞書を見てみると,名詞の「たがね,(家畜を追う)突き棒」や動詞の「(何かいいことはないかと)ほっつき回る,〈岩石など〉をたがねで砕く」などがありました。関係性がつかめなかったので,Merriam-Websterを確認すると,“gad”「たがね」が由来で,16世紀後半に“fly”が付け加えられ,変化していったそうです。さらに,有名な使用例として「ソクラテスの弁明」“the Apology”があるそうです。(Nao)

The bootstraps principle - 田邉祐司ゼミ 常時英心:言葉の森から