常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

uphill battle 復習

クラブワールドカップにて、開催国枠で日本を代表し参加しているサンフレッチェ広島と、アジア王者の中国・広州恒大との三位決定戦が行われ、2-1のスコアで広島が勝ちを収め、世界三位の座を獲得しました。

Sanfrecce finish 3rd at Club World Cup

J.League champion Sanfrecce Hiroshima will leave the Club World Cup with heads high, finishing third in the tournament by beating Asian rival Guangzhou Evergrande of China 2-1 in the third-place playoff on Sunday in Yokohama.

中略

“We faced an uphill battle after allowing the lead, but my players never gave up — they ran well, fought well and showed our style of soccer.”

Guangzhou grabbed the lead early in the game as Brazilian Paulinho changed the course of a middle-range shot in front of the goal with his head to score in the fourth minute.

以下省略

http://the-japan-news.com/news/article/0002638243

“uphill battle”を拾い上げます。その意味はおおむね見当がつきますが、まずは“uphill”を手元のGenius第3版で確認してみると,形容詞として「1.<道・旅などが>上りの 2.<仕事・戦いなどが>困難な、骨の折れる」副詞として「1.坂を登って、上の方へ 2.逆経に立ち向かって、苦労して」とあります。ここでは「厳しい戦い、厳しい環境下での戦い」と解釈するのが適当でしょう。本文中では冠詞を伴い使われていますが、冠詞をつけずとも使えるようです。

今回サンフレッチェが三位の成績を終えたクラブワールドカップですが、今まで日本勢は決勝まで駒を進めたことはありません。決勝を戦うのは、大概、今大会のように欧州王者と南米王者となる場合が多いです。日本勢は健闘してはいるものの(三位になった回数はクラブ所在国別で最も多い)、決勝に進むには今一歩及ばないというところで、準決勝でのリーベルプレート戦も互角以上に戦えていました。来年も日本開催が予定されていますから、開催国枠での出場が確約されています。次回こそ、悲願の決勝進出を果たすことを期待しましょう。(あいづ)