自分が勝つか負けるかの問題ではなく、自分が高みに立とうとしているのかいないかをすごく重要視しています
スペインのバルセロナで行われたグランプリファイナルで,2週間前のNHK杯で自ら出した世界歴代最高得点を8点も更新する330.43という驚異の得点を叩き出した羽生結弦選手が昨日,羽田空港に帰国しました。
会見で述べたのが,「皆さんは点数に注目しているかもしれないが、僕の中では点数は関係ない。自分のスケートを向上させて磨いていくことが大切。誰が見てもすばらしいと思う演技ができるようにしていきたい」ということば。
これは自著(『羽生結弦語録』ぴあ )に所載のソチ五輪後に述べた「自分が勝つか負けるかの問題ではなく、自分が高みに立とうとしているのかいないかをすごく重要視しています」(p. 134)と,ほぼ同じ趣旨のもの。この若さですでに達人の境地に到達していることが窺えます。
ひるがえって,わがゼミ生たち。昨日は卒研の提出日でした。全員,最初の関門は通過。今度は月曜日の発表会(口頭試問--英語)です。中には提出だけで安堵し,風邪にかかったり,豪快に寝坊する者も出たり...。羽生選手とくらべてもせんないだけではありますが,ほぼ同じage bracketなのに,意識の高さの違いはなぜ生まれるのか,教育者は頭をひねるのみ。(UG)