常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

marriage

石油元売り首位のJXホールディングスは、3位の東燃ホールディングスに経営統合を打診しました。

JX, TonenGeneral mulling marriage

JX Holdings is in talks with TonenGeneral Sekiyu toward a business integration, aiming for a broad agreement by the end of the year that could wrap up the realignment of the Japanese oil-refining and -marketing industry
http://asia.nikkei.com/Business/Deals/JX-TonenGeneral-mulling-marriage?page=1

見出しのmarriageを取り上げます。これは「結婚」ではなく、「(人・物事の)密接な結合、融合、合体」(--“a close union between two things”MED2)という意味です。この場合は、上の説明にもある通り、「経営統合」ということであると考えます。
『英語語源辞典』(研究社)には1300年頃「夫婦関係」という意味が最初に起こり、1375年以前に「結婚式」という意味が起こったと書かれております。その後、この記事の意味に近い「〖神学〗融合、合一」という意味が誕生したのが1380年とされており、「融合、合一」という意味が普及し始めたのが、1440年であろうとされているようです。おそらく、「〖神学〗融合、合一」という意味から「融合、合一」という意味に転じたということだと考えられます。(Kawada)