常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

ring a/the bell 復習

映画「天使にラブ・ソングを…」から取り上げます。
殺人現場を見てしまったことで、その犯人から狙われているデロリス。修道院でシスターとして働き、身を隠していたのにも関わらず、聖歌隊が有名になったことで修道院が話題になってしまいます。その模様がテレビに映ってしまったことを知り、担当しているサウザー警部がデロリスのもとを訪ねます。

Deloris: Hey, hey, you looking for me? What you doing here?
Souther: How come I saw you on TV?
Deloris: That was not my fault. These people just showed up. But it’s been really good for the convent.
Souther: You’re supposed to be hiding out. Remember? Bullets flying through the air at you? Ring a bell?
Deloris: Yes. But I can’t talk about it now. I have a show in five minutes.
Souther: Listen to yourself. This is not a career opportunity.
Deloris: You don’t have to tell me that. This would not be the place to begin a career.
Souther: Hey, just promise me I won’t see you on the Letterman show, okay?
Deloris: Okay.

今回は“ring a bell”が気になりました。直訳では「ベルを鳴らす」となりますが、今回は「<名前などが>記憶を呼び起こす、ぴんとくる、〔人に〕はたと思いつかせる〔with〕」(『ジーニアス英和辞典第四版』大修館書店)、“if something rings a bell, it reminds you of something, but you cannot remember exactly what it is”(LDOCE)という意味があると考えました。実際に映画でも「忘れたのか?」とサウザー警部は言っていました。下記の先輩が書かれた記事にあるように、“ring the bell”では、「≪主に米国で用いられる≫成功する、うまくいく」(『新英和中辞典』研究社)となり、意味が全く異なるようですので、気を付けて使いたいです。ベルが鳴るように何かを思い出すことが出来れば、それを思い出せずに苦しむときも簡単に解決できそうです。(Green)

過去にOthello先輩が記事を書かれていました。
http://d.hatena.ne.jp/A30/20110926/1317038747