常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

come up roses

私たちの大学の近所にある「生田緑地ばら苑」が特集されていました。ばら苑では現在、秋バラが見ごろを迎えていて、約440種類、約4000株の花を楽しめるようです。

Photo Journal: Coming up roses

Roses bloom under an autumn sky at the Ikuta Ryokuchi Rose Garden in Kawasaki's Tama Ward. Visitors can enjoy viewing some 440 types of roses at the garden, which hosts around 4,000 of the plants. The garden will be open to the public until Nov. 1, 2015. Admission is free.

http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20151028p2a00m0na006000c.html


今回取り上げるのは、“come up roses”という表現です。LDOCEで調べてみると、“to be happening or developing in the best possible way”という定義が見つかりました。さらに『ジーニアス英和辞典G4 大修館書店』で確認してみると、「⦅略式⦆〈事が〉(人にとって)万事うまくいく、成功する」といった意味が載っていました。なぜ“rose”という単語がこの表現に使われているのか気になり調べてみると、“rose”は文化的に「(1)最も美しい花とされ、人生の幸福・安楽などにたとえられる」(ジーニアス英和辞典G4 大修館書店)とありました。そのため日本語でも、良い事ずくめの楽観的なことをよく「薔薇色」という単語を用いて表すと分かりました。(ninetails)