常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

concussion 復習

The Japan Timesでユース世代のサッカーにおける脳震盪を扱った記事が掲載されています。

Study: Rough play is riskier than heading in youth soccer

Heading gets criticism in youth soccer, but limiting rough play might be a better way to prevent concussions and other injuries, a nine-year study of U.S. school games suggests.

More than 1 in 4 concussions studied occurred when players used their heads to hit the ball. But more than half of these heading-related concussions were caused by collisions with another player rather than with the ball. These collisions included head-to-head, elbow-to-head and shoulder-to-head contact, said Dawn Comstock, a University of Colorado public health researcher who led the study.

以下省略

http://the-japan-news.com/news/article/0002289065

過去のブログで既に取り上げられていますが、“concussion”を拾い上げます。記事の内容から推測できる通り、ここでは「脳震盪」という意味です。その他に「衝撃、激動」といった意味を持ちます。この場合、転倒や衝突によって生じたものを指します。戦争物やアクション映画を観る人にはお馴染みの「特殊閃光弾」は同単語を用いて“concussion granade”と表現することができます。なお、動詞“concuss”「1.…を激しくゆする、…に衝撃を起こす 1.脳震盪を起こさせる、気絶させる」いった意味になります。合わせて確認しておきましょう。

サッカーにおける脳震盪は大きな問題の1つです。2014年ブラジルW杯決勝戦で、ドイツ代表MFクリフトフ・クラマー選手が脳震盪を起こして記憶を失い、審判はこの試合は決勝戦なのかと尋ねたことがありました。同年、香川選手が一か月に二度の脳震盪を起こして心配の種となりましたね。イングランドプレミアリーグでは、脳震盪を起こした選手は一度ピッチから退場しなければならないという新ルールを設置しました。JFAの指針では、脳震盪が疑われた選手は試合・練習から退かなければならず、短時間で回復したとしても試合への復帰はさけるべきだとされています。また、その後の復帰までのプロセスが細かく決められており、これに準ずると復帰に一週間かかることになっています。フィジカルコンタクトも多く、エキサイトしやすい競技だからこそ、選手を守るための規則は尊重しなければいけませんね。(potter)

http://d.hatena.ne.jp/A30/20120611/1339421113
http://d.hatena.ne.jp/A30/20130416/1366061790