常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

cushion

28日、フロリダ州の米軍基地から打ち上げられた無人ロケットSpaceXが、発射後たったの2分半で爆発し、花火のごとく散ってしまいました。SpaceXは現在国際宇宙ステーションにいる3人の宇宙飛行士に物資を届ける目的で打ち上げられたそうです。

取り上げるのは”cushion”です。
NASA officials said they have enough supplies for the three-person crew on board the station to last until October and still plan to send three more crewmembers up in a late July launch. Normally, NASA likes to have a six-month cushion of food and water, but it is now down to four months.
http://the-japan-news.com/news/article/0002253470

ここの”cushion”は「[通例a〜]〔まさかのための〕物、お金、貯え」(『ジーニアス英和辞典第4版(大修館書店)』)という意味で使われています。LDOCEには”something, especially money, that prevents you from being immediately affected by a bad situation”とありました。
第一語義である「クッション、座ぶとん」とはかけ離れた意味のように感じますが、「衝撃を和らげるもの」という本来の意味から考えてみると、困難や悪状況を防ぐための貯えという意味には納得がいきました。(bookmark)