常時英心:言葉の森から 1.0

約10年間,はてなダイアリーで英語表現の落穂拾いを行ってきました。現在はAmeba Blogに2.0を開設し,継続中です。こちらはしばらくアーカイブとして維持します。

tranquilis(z)er

少し前の記事ですが、ジョージアの洪水で少なくとも12人もの方が被害で亡くなったようです。また、洪水の影響で動物園からは動物達が逃げ出し、その中には虎やライオン、くまや狼などの危険な動物もいたとのことで、当時住民は家の外に出ないよう呼びかけられていました。

Heavy flooding in the Georgian capital, Tbilisi, has killed at least 12 people, with officials warning people to stay indoors to avoid animals that have escaped from a zoo.

The missing animals include tigers, lions, bears and wolves. Three of the dead people were found within the zoo.

A hippopotamus was cornered in one of the city's main squares and subdued with a tranquiliser gun.

記事の中で気になったのは“tranquiliser gun”です。なんとなく文脈で想像もできますが不確かだったので、手持ちの『ジーニアス英和辞典第四版(大修館書店)』で調べました。

“tranquiliser”は英国で使われている綴りで、米国では“tranquilizer”の綴りでも使われているようです。意味は「精神安定剤」と載っていました。『英辞郎on the web』にも、そのほかに「鎮静剤」「(人や動物を)穏やかにさせるもの、人」と載っていました。
“tranquil”「落ち着いた、平穏な」が元となっている語だそうです。

うしろに“gun”がついており、“hippopotamus”が登場しているので、「(カバを)穏やかにさせる銃」。つまり記事の中では「麻酔銃」と訳すのが適切かと思います。(Minus Twenty)

http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-33125879